この度、申請取次行政書士にバージョンアップした行政書士 西東京事務所の星野でございます。
そもそも、この申請取次とは何ぞや?
どうしたら申請取次行政書士になれるのか?
研修や交付までの期間などについてまとめていきます。
申請取次行政書士とは
そもそも、申請取次行政書士とは、出入国管理及び難民認定法における、在留資格認定証明書交付申請、更新、変更の取次ぎが行えるというものです。
これは、外国人本人が申請書の提出のために出頭義務があるところを、この申請取次行政書士が成り代わって申請をすることができるというものです。
平日の9時~16時に出入国在留管理局へ行かなければならないところを、申請取次行政書士が代わりに申請をできるというところは、利点ではないでしょうか。
また、申請書の作成や補足としての添付資料の収集など適切な助言を受けられることも申請取次行政書士に頼める最大の利点だといえます。
この、申請取次行政書士になるためには、申請取次の研修を受け効果測定で合格をし、行政書士会を経由して地方出入国在留管理局長に届け出たものがなることができます。
研修について
まず、定期的に全国で行われている研修会に申し込むところから始まります。
研修会の情報は、日本行政書士会連合会が発行している月刊日本行政に掲載されております。
ちなみにFAXでの申し込みと研修費3万円が掛かります。
さて、申し込みと研修費の振り込みが済むと受講票が送られてきます。
自分は東京での研修でしたので、永田町駅にある砂防会館別館シェーンバッハサボーでした。
時間は10:30~17:00までの長丁場です。
第1限は総論で、第2限・第3限は各論、第4限は職務倫理で第5限に効果測定です。
大学の講義を1日受けている感じですね。
ちなみに、ちょっと豪華なお弁当とお茶の用意がありました。
そして、疲れがたまったところでの効果測定はなかなかキツかったです。
ちなみに、効果測定は当日に配布された資料を見てもOKということでしたので、使いそうな資料を手元に準備しスタートです。
問題は、10問あり4択のマークシートとなっております。
マークシートとか行政書士の試験を思い出しますね。
ちなみに、解答時間は少なかったように感じました。
そりゃ、結構な量の資料ですからピンポイントで解答を探し出すのは大変です。
私は、事前に日行連のインターネット講座から効果測定の過去問と解答をプリントアウトして、前日に詰め込みもしたので、9問正解で難なく合格でした。(1問落としたのは不覚…。)
やはり、過去問からの出題傾向を読み解くのは大事ですね。
自分は知識0の状態でしたので、過去問を解いておいてよかったと実感しました。
そして、当たり前ですが、研修での理解度もかなり違いますので、すんなりと話が入ってきました。
何も勉強などしていないという方は、ぜひとも過去問を解いてから研修に参加されることをおすすめします!
届出済証明書が届くまで
研修があったのは9月13日の金曜日で、9月27日に修了証が事務所に届きました。
そして、修了証が届いてから申請取次行政書士になるための新規の届出手続きをします。
まず、用意するものは修了証のコピー、行政書士証票のコピー、申請取次申出書、誓約書、経歴書、写真(2㎝×2㎝)2枚、返信用封筒となります。
申請取次申出書、誓約書、経歴書については所属単位会のHPや日行連のHPからダウンロードできます。
それにしても、写真のサイズについては2㎝×2㎝と微妙なサイズ。
事務所でプリントアウトしたものを小さく切りました。
そんなこんなしていたら、10月に入ってしまい、10月9日に郵送をしました。
そして11月3日に念願の届出済証明書(通称ピンクカード)が届きました!
これでようやく申請取次ができることとなり、お客様の代わりに入管で申請ができるようになります。
それにしても、通称がピンクカードとはなんとも言えませんが、ピンク色なので仕方ないですね。
さいごに
このピンクカードが届いたからといって、すぐに申請取次のプロとして業務ができるようになるわけではありません。
もちろん、すでに経験を積まれていたり、豊富な知識を持っている方はガンガン業務をこなしているでしょう。
そのための、申請取次行政書士専用の研修も用意されていたりします。
私が、申請取次行政書士を取ろうと思ったきっかけは、いろいろな見聞を広めたいとの思いからでした。
ただ、現在においては特にビザ申請を専門で受けているわけではないので、他の先生にお任せしてしまいますが…。
日本の少子化とともに外国人労働力の増加が今後増えていくことでしょう。
また、日本の文化に触れ日本で働きたいと思う方や、そのまま永住者として日本に住みたいと思う方、更には日本人として生活をしたいと帰化をしたいという方も増えてくるかもしれません。
ただ、犯罪まがいな相談もなくはありません。
しっかりとした知識や倫理観を持ち、そのようなものに加担しないことは大前提です。
申請取次行政書士として、更なる責任と品格を持ち、精進していかなければなりません。
ご覧いただきありがとうございました。